仕事に慣れてきて、フリーランスで働くことを考えた時、多くの人が不安に思うのが収入についてです。すぐに仕事を絶え間なく受注できれば良いのですが、契約が終了すれば次の案件が来るまでは収入がゼロになってしまいます。国民健康保険になるので怪我をしても手当が出ず、退職金もありませんし年金受給額も少なくなります。
また、税金の計算も自分でしなければならず、その分をきちんと貯金しておく必要が出てきます。そのようなことを考えるとどうしても心配になってしまうのは、当然のことだといえるでしょう。
このような不安を解消するためには、フリーランスとして独立する前にしっかりと貯金をしておくことです。どのくらい貯めておくとよいのかは人それぞれなのですが、1つの目安として独立初年度の手取りが独立前の2/3程度だと見込まれる場合は独立前の手取り年収程度の金額を準備しておきます。
また、独立前の1/3程度だと見込まれる場合には独立前の手取り年収の1.5倍以上の金額を貯金しておくと良いでしょう。独立してもすぐに安定するとは限らず、2年程度は不安定なことが多いため、そのためにはこれくらいの金額があると安心です。
もしも、フリーランスで働くと決めた段階で仕事を受注できる環境が既に整っており、独立前とほぼ同じ程度の手取りとなりそうな場合には、あまり貯金額を意識しなくても良いでしょう。しかし会社員と異なり、突然契約を打ち切られるような可能性もあるということを忘れず、万が一の事態に備えて計画的に貯蓄をしておくことが大切です。
そして、独立後の貯金戦略についても、成功を継続するためには重要な知識といえるでしょう。